理想の間取りは・・・いろいろ住んで初めてわかる!
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今週のお題「間取り」。
私は学生時代に一人暮らしをしていたのだが、住む部屋を決めるときに
重視していたポイントが3つあった。
- 風呂とトイレが別
- 3階より下
- オートロックいらない
どうせワンルームなので部屋の広さとかキッチンとかはどうでも良かった。
1についてはユニットバスだとよくあるビジネスホテルみたいに
シャワーでトイレが水に濡れないように気を使うのがとにかく嫌だったのだ。
湯張った場合に洗い場がないのも困る。
そして2と3については緊急時を想定した条件だ。
緊急時とは「外出帰りにトイレに行きたいとき」を指す。
オートロックだと鍵出していちいちエントランスドア開けなきゃならない。
その間に決壊しちゃったらどうすんだよ。
3階より下ってのも同じ理由。
仮に2階とか3階であってもエレベーターオンリーのとこはダメだ。
待ってる間に決壊しちゃったらどうすんだよ。
常時階段が使えるところが必須だ。
と、考えてオートロックのない階段だけの3階に住むことにした。
そして想定していた「緊急時」は幾度となくあり、課した条件によって救われた。
セキュリティも大事だが、素早く用を足せることも重要だ。
間取りの話じゃないなこれ。
そして結婚して子供が生まれてから家建てたんだが、
このときは間取りを真剣に考えた。
悩んだのは次の3点だ。
- キッチンを対面にするか背面にするか
- リビング階段
- 1階に和室を作れないか
対面キッチンor背面キッチン
対面のいいと思えたところは、子供がまだ幼いときは、子供の様子を見ながら
食事の準備ができていいんじゃないか、という点だ。
一度対面に住んでいた時期があり、確かに子供の様子もわかるしTVだって見られる。
だが子供が散らかしまくってたり泣き喚いてたり喧嘩してるとこは見たくもない。
そして「見たくもない」ときの方が多いことに気付いた。
収納スペースについては対面の方が多く取れるのは利点だ。
壁際全部収納+シンクの上に吊戸棚だってつけられる。
もちろん対面はシンクが壁際ではなく、部屋の中にドンとくるわけなので、
ダイニングとかリビングが狭くなるというデメリットがある。
リビング階段
これ、妻が言い出した。
特に思春期の子供は学校から帰るなり自室に直行したがることもある。
リビングに階段があれば、親と顔を合わせないと自室に行けない。
実際に設計段階で検討してみたのだが、ものすごくリビングを圧迫する。
階段って結構デカイのだ。
かなり広さがある家じゃないと現実的ではない。
そして誰かが昇り降りするたびに音もするし視界にも入るわけだ。
これって静かに過ごしたいときとか結構嫌なんじゃないか。
和室
これも一時、フローリング床しかない住まいにいたときに感じたことだ。
休日や一日の終わりに畳の上で横になれるスペースがあるといいな。
日本人特有の感じ方だと思うが、フローリングだとダメなのだ。
上にラグマット敷いたりもできるが、やっぱり畳が心地いい。
という条件で間取りを考えたのだが、キッチンは背面がいいという結論に至った。
対面だと収納は増えるけど、そのために機能性を犠牲にしてるんじゃないか、
という思いが勝ったのだ。
食事を配膳するときの動線も長い。
そして炊事中に家族の様子なんて見られなくてもたいして困らない。
リビング階段はほどなく却下。
得られるメリットに対してデメリットが大きすぎる。
結果論だが、子供は年頃になったがリビングに入り浸りなので取り越し苦労だった。
そして和室は狭いながら横になれるくらいのスペースを確保した。
やっぱり小さくてもあるとないとで全然違うことを実感する。
間取りってのは脳内で考えただけでは何がベストかはまずわからない。
家を建てたり、これからマンションとか買うつもりがある人であれば
一人でも家族でもいくつも物件を変えて住んでみた方が絶対にいい。
そうすると自分たちにとっていいところと良くないところが見えてくる。
そうやって得られた知見を次に生かすのだ。
「家は3回建てないと理想の家にはならない」って言うけど多分これホントだな。