人生の雑記帳

思ったこと。気付いたこと。疑問。後悔。思い出。忘れたくないこと。そんなことを書き留めよう。

女の子の話その⑪ -Yちゃんとのちょっと不思議な縁-

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私が大学2年生のとき、同い年のYちゃんという東海地方から来た子と知り合った。

友達と短大の卒業旅行できていた彼女は、私の大学の友人の中学時代の同級生で、

幼馴染ともいえる彼に連絡を取ってやってきたとのことだった。

付き合っていたわけではなかったそうだ。

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本当にどこにでもいそうな、いかにも短大生という感じの子たちだ。

せっかく来てくれたのだから、と彼女たちを大勢でビアガーデンで歓待した。

酒も入ってもう誰彼ともなく大はしゃぎだ。

彼女たちもさすが短大生というべきか、全然違和感なく溶け込んでいる、

どのくらい飲み食いして騒いだんだろうか、ようやくお開きとなったのだが

彼女たちがいつどうやって宿に戻ったのか全然覚えていない。

後で聞いたら全員トイレで吐いていて大変だったらしい。

ハメ外しすぎだろ。

そりゃ姿が見えないはずだな。

私も結構ハイになっていて、このテンションのまま帰るのが惜しく、

Mちゃんを誘って近くのゲーセンでUFOキャッチャーに熱中していた。

このときはMちゃんとすごくいい仲だったんだよなあ・・・

 

翌日、その当の友人が彼女たちを観光に連れて行くはずだったのだが、

当日になって彼が熱を出してしまったため、急遽私が代役を務めることになった。

別の男友達を連れて1日かけていくつか観光地を案内し、かなり打ち解ける。

まあ前日の宴席でお互いかなり醜態を見せたのが逆に良かったのかもしれない。

 

その直後に彼女たちは地元に帰っていったのだが、Yちゃんが世話になった数人に

お礼にとメッセージ付きで地元のお土産を送ってきてくれた。

私は義理堅い子だな、と思い、お礼も兼ねて返信を出した。

どうやら返信を出したのは私だけだったみたいだ。

その返信をきっかけにその後、季節ごとに彼女から手紙が来るようになった。

メールがあればまた全然違う展開になったのだろうが、当時はまだない。

私から出すことも何度かあった。

彼女からは就職先のことや日常の楽しかったことなんかを綴ってくれていた。

私も同じような内容で返す。

一度会っただけなのだが、こういう感じで緩くつながってるのも悪くない。

彼女を好きになったわけではなかったが、このままいつかどこかで

いい感じになるのならそれもまた良し、という感じだった。

 

そんなこんなで手紙のやり取りだけで3年が過ぎた。

私は毎年夏休みに帰省することにしていた。

幸い関西から東海なら電車で日帰りできる。

私はそのタイミングで思い切って彼女に会いに行ってみようと決めた。f:id:Donchang:20210227141538p:plain

 

とはいえ初めて会った日から3年も経っている。

顔も半分忘れており、彼女の印象は唯一手紙の文面だけだ。

でもこういう形で女の子とせっかく関係がつながっているのだ。

久々に会って一緒に過ごすことで彼女の魅力を発見できるかもしれない。

もし交際することになれば遠距離になるが、それはなぜか抵抗がなかった。

出会いからここまで、こういうのもいいんじゃないかな、そう思えた。

私は半ば自分の気持ちを試すために彼女と会う約束をした。

 

当日、約束通り彼女はきてくれた。

3年ぶりの再会。

ああこんな感じの子だったな。

思ったほど抱いていた印象と違わない。

同級生ということもあって話しやすくそれほど緊張もしない。

彼女もあっちの"だがね"調の方言丸出しで微笑ましい。

水族館に行ったり御飯を食べたり、デートコースを回るようにその日一日を過ごした。

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ようやくYちゃんと3年越しの再会を果たし、1日一緒に過ごしてみたわけだが、

まだこの子と付き合いたいな、とまでは思うに至らなかった。

自分の気持ちを確かめるのにやはり1日では足りなかったみたいだ。

そして次のチャンスが思いもよらない形でやってきた。