人生の雑記帳

思ったこと。気付いたこと。疑問。後悔。思い出。忘れたくないこと。そんなことを書き留めよう。

あの日の記憶・・・妻の怒り爆発!初めて子供が産まれた日の失態!

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はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」。

 

記憶に残るあの日、なんてのはたくさんある。

多くの人にとってはそんなもんだろう。

その中から1つ思い出すとしたらどれだろう。

過去記事で書いてきたことも結構「あの日の記憶」っぽい内容が多いな。

プロレス関係の記事なんかもそうだし、恋愛関係も全部そうだ。

donchang.hateblo.jp

そのへんで触れてない、大人になってからの「あの日」を探すことにしてみよう。

・・・これだ。

初めて子供が産まれた日のこと。

親になったことがある人なら誰にでもある日だ。

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うちは妻の実家が遠くて東北地方にある。

当時私たちは北関東に住んでいたのだが、どんだけ急いでも5時間はかかる距離だ。

初めてのお産のとき、妻は里帰り出産を選択した。

自分の両親のもとで心と体の準備をし、いざとなれば心強い母がそばにいる。

これから母親になろうという人にとってはこれ以上ない環境だろう。

そしてその瞬間私は父親になるわけだが、自分で産むわけじゃないせいか

どうもその覚悟が妻に比べたら緩かった。

そう反省する出来事があったのだ。

 

妻が実家に戻ってから1ヶ月半ほど過ぎた頃。

私は久々の独身ライフで自分のためだけに時間を使えるありがたさを満喫していた。

予定日が近づいてきて、妻から1本の電話があった。

「そろそろ産まれそうなんだよね・・・明日の朝一番で来てくれるかな」

時間にして深夜1時。

妻は立ち会い出産を強く希望していた。

だから間に合うように来て、という要望だ。

だが私は誰から聞いたのか「そんなすぐには産まれない」とタカをくくっていた。

だから始発の新幹線に乗ることもなく、朝になってから出発の準備をゆっくりと始め、

結果的に昼頃の電車に乗っていた。

妻が入院していた病院に到着したのは実に午後5時を過ぎていた。

何の根拠もなく今日の夜くらいに産まれるんだろう、って思い込んでいた。

で、居室に向かう途中で義母がこちらに向かって歩いてきてるのが見えた。

そして開口一番私に向かって言った。

「産まれたよ〜」

うそ、もう?

「12時頃ね」

え、こっちが出発した頃じゃん・・・

とんでもないレベルの遅刻をやらかしてる。

立ち会いどころか、産まれて一息ついた後だった。

居室フロアの廊下にガラス越しに新生児が見えるところがあり、

そこに1人の乳児が入ってるのが見えた。

なんか"展示されている"みたいだ。

なんか名札がついてるな。

ありゃ、妻が産んだ子だよ。

なんか不思議な気分。

自分は今初めて会ったこの子の親なわけか〜。

そしておそるおそる居室に入る。

久々の妻との再会。

その妻のひとこと目。

 

「遅いってー!」

 

産まれて5時間近く経ってからノコノコ来てんだもん、当たり前だな。

子供が無事産まれた喜びを分かち合う前に、妻からその日の行動を事情聴取された。

一番怒られたのはノンビリ出発したことと並んで、最寄りから病院への交通手段だ。

駅からはタクシーもあるんだが、私はたまたま停まっていた路線バスに乗ったのだ。

もちろんタクシーは高いしな、というのが理由だ。

だが妻はそれがとにかく許せない。

 

「一刻も早く病院に向かうのが当たり前なのに、なんでバス選ぶかなあ!?」

 

私はもう無事に産まれたんだからいいじゃない、とごまかそうとしたんだが、

妻は全然許してくれない。

母はついててくれたけど、初産でどんだけ怖くて不安だったか想像しろやゴルァァ!

ということらしい。

はい、言われてみればその通りです。

想像力が全然足りなくてすみませんでした。

病院についてから30分くらい怒られっぱなし。

義母はただ私たちのやり取りを笑って見てるだけ。

さすがに余裕あるな・・・

 

一通り謝ってようやくその場は収まり、やっとのことで2人で産まれた子を見に行く。

前夜からのいきさつ、産むときの辛さ、母の支えに助けられたこと。

たくさん話をしてくれた。

当たり前だろうがこの日は私より妻にとってより強く記憶に残ってるんだろうな。

そして思い出すたびに私への怒りが蘇るんだろうな。

だって今でも子供に産まれた日のことが話に出るときには必ず

この話を持ち出してディスってくるから。

あんだけ謝ったんだからもう許して下さい・・・