人生の雑記帳

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ヤフオク!の話その⑩ -1円スタートって何がいいの?-

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1円スタートとは、文字通りオークションの開始価格を1円で始めることだ。

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なぜそんなことをするのか。

理由は大きく分けて2つある。

 

捨てるくらいなら叩き売りしてでも売ってしまいたい

送料さえ負担してくれたら1円でもいいから誰か買ってくれ、という場合だ。

本当に1円で落札される商品もゴマンとある。

これが目的のときは、だいたいモノが使い物にならないジャンク品が多い。

が、それでも結果的にそこそこの価格になることもままある。

世の中の人が何に価値を見出すかはわからないものなのだ。

 

活発な入札を促したい

実際にはもっと高い金額で売れると踏んでいるが、敢えて1円から始める場合だ。

欲しいと思っている人なら誰でも入札できるように門戸を広げておくのだ。

必然的に早い段階で入札件数が増えていくことになる。

これにより周囲から注目してもらいやすくなる、という効果も期待できる。

そして入札者が増えることで、入札者それぞれが設定しているであろう上限額を

引き上げる効果が期待できる、ということも見逃せない点だ。

予算を5000円と決めていたとしても、他の入札者が5010円で応札すれば

「あと100円くらいなら・・・」という気持ちで対抗してしまう、という心理だ。

これが繰り返されるとあれよあれよと予算を大幅にオーバーする羽目になる。

出品者としては理想的な流れだ。

特に終了1時間前を切ったあたりから入札合戦がヒートアップしやすくなるので

買う側は冷静にならないと高値掴みさせられることもある。

 

1円スタートの目的は概ねこんなところだと思うが、デメリットもある。

上に書いたように本当に1円で買われてしまう場合ももちろんそうだ。

投げ売りするつもりならまだいいが、集客のために1円にしたのに

思うように人が集まらず、結果的に入札者が1人だけになると悲惨だ。

 

そしてもうひとつが、もっと高値で買ってくれる人の出現が待てない、という点だ。

1円で出せば、需要さえあれば出品した週に落札されるが、

価格がどこまで上がるかは、そのときの入札合戦の結果次第だ。

上で書いたように、最悪の場合1円のまま落札ってこともある。

もしそのときに参加していない、もっと潤沢な資金を準備した人が他にいれば

その人たちが参加してくれる時期に出品した方が高く売れる可能性が高まるわけだ。

そのためには

「高くてもこのくらいまでならギリギリで買い手がつくんじゃないか?」

「最低でもこのくらいの価格で売れて欲しいな」

という金額で設定してスタートさせる必要がある。

もちろんその場合、短期間では入札はほぼない。

いつか現れる「入札してくれる王子様」をひたすら待ち続けるのだ。

早く売れなくてもいい、ということならこれでも問題ない。

王子様が現れず、痺れを切らしたときは価格を下げて再び様子を見る。

そうしてるうちに入札者が現れれば、希望額以上で落札されるわけだ。

とにかく時間を待てる覚悟と、入札どころかアクセスやウォッチリストの数も

あまり伸びない退屈な状況にどれだけ辛抱できるかだ。

 

私はどちらかといえば最初から落札希望額に設定するタイプだ。

やっぱり価格が思ったほど伸びないと悲しい。

これで生計を立てているわけではないので、入札を待つ余裕はある。

入札合戦で価格がどんどん上がる快感は味わえないけど・・・

 

逆に自分の想定よりもはるかに需要があると、どんどん入札が集まり

設定した落札希望額以上に価格が爆伸びすることがある。

なんていう名前かもわからないフィギュアで一度そういうのがあって驚いた。

こういうのもオークションの面白さのひとつだな。