人生の雑記帳

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女の子の話その⑤ -告白、そして交際-

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↓ 前回のお話 ↓

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女神の名はKちゃんといった。

彼女はNちゃんと非常に仲が良く、休み時間は2人はだいたい一緒だ。

なので私はKちゃんとも非常に仲が良かった。

Nちゃんとタイプが違い、のんびり喋るちょっと上品なお嬢さん、という感じの子だ。

私は意識しすぎて教室でNちゃんに気軽に話しかけられなくなってしまっていた。

だから休み時間になると、私は女の子といえばKちゃんと話をする機会が多くなった。

Kちゃんと一緒にいると以前ならNちゃんもその輪に入ってきたのだが、今はこない。

Nちゃんもちょっと意識はしていたみたいだ。

そんな状況の中、Kちゃんが不意に私に言った。

「あんたあの子誘って一緒に帰ったんでしょ?」

「『何も言ってくれないのかな』ってガッカリしてたよ?」

Kちゃん、それ本当!?

私は努めて冷静を装って確認した。

つまりNちゃんは私が告白するのを待ってくれていた。

そういうことだ。

答えが怖くてチャンスを生かせずにいた私にとってこれ以上ない情報だった。

もういたずらに時間をかける必要はない。

私はその日の清掃時間、クラスのみんながバラけた隙を見てNちゃんに伝えた。

「放課後、4時に教室の前で待っててもらえる?」

Nちゃんは黙ってうなずいた。

そして授業が終わった。

私は部活の準備を急いで終え、時間に合わせて教室へ向かった。

Nちゃんは約束通り待ってくれていた。

もう躊躇する理由はない。

私は着いて息を整える前にNちゃんに自分の気持ちをストレートに伝えた。

「ずっと好きだった・・・だから付き合ってもらえないかな」

「うん、私も」

これまでの私の人生でこれほど幸福感を感じた瞬間はいまだかつてない。

16歳という年齢、学校という舞台、若さゆえの数々の困難がそう感じさせたのだろう。

目の前がバラ色になる、とはきっとこういうことを言うのだなと思った。

本人によると、1学期の途中から私のことを意識してくれていて、

体育祭の打ち上げの席で自分の気持ちがわかったの、と話してくれた。

 

この日、Nちゃんがついに私の初めての「彼女」になってくれたのだ。

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