人生の雑記帳

思ったこと。気付いたこと。疑問。後悔。思い出。忘れたくないこと。そんなことを書き留めよう。

女の子の話その⑱ -Eちゃんとの交際とタイムリミット-

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↓  前回のお話

donchang.hateblo.jp

私がEちゃんとの関係で少し心が揺れ動き始めたときに重なったのが

東海地方に住むYちゃんが1人で私に会いに来るという、あの件だ。

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Yちゃんを迎えに行く前日の夜、Eちゃんから私に誘いの電話があった。

 

「今から晩御飯一緒に食べに行きたいな・・・いい?」

「いいけど明日朝早いから食べるだけで遊べないけどそれでもいい?」

「いいよ、どっか行くの?」

「別の子と旅行行くことになってて、空港までその子を迎えに行くから」

「・・・そうなの、わかった気を付けてね」

 

だいぶ前から決まっていたことでもあったし、誰と付き合ってるわけでもないし

隠しごとが苦手だったので経緯から何から洗いざらい話してしまった。

今思うと黙ってるのが思いやりだったのかもしれないな。

でも私は2人のどちらが好きなのかも自分でもわかっていなかったし、

まずはYちゃんとの答え合わせを先にしようと考えていたのは確かだ。

御飯を食べている間も送っていくときも彼女はいつもの明るさがなかった。

やっぱり気になってたんだろうなあ。

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結果的にYちゃんとの旅で何も起こらなかったのは別記事で書いた通りだ。

もしかしたらYちゃんに「ときめかなかった」ことは必然だったのかもしれない。

多分その時点で私の気持ちは決まっていたのだ。

Yちゃんを空港に送って別れた後、その足でEちゃんの住むマンションに向かった。

このときに彼女と会った私は自分の気持ちに気付くことができた。

 

彼女が好きだ。

 

そしていつの間にかチューしていた。

そしてもちろんその場で付き合うことになった。

ドキドキする間もないスピード決着。

気持ちに任せて体が勝手に動いたので自分でも驚いたくらいだ。

彼女はちょうど晩御飯の準備をしていたところだったみたいで

なぜか私が来るんじゃないかという気がして2人分用意していたらしい。

私は彼女に引き寄せられていたのかもしれない。

 

こうして私たちは交際を始めたのだが、一緒にいられる時間にリミットがあった。

このとき既に私は就職が決まっており、春には関東地方へ引っ越すことになっていた。

時間にしてあと半年くらいしかない。

残されたわずかな時間を惜しむように、私たちは同じ時間を過ごした。

親の目がないので、どっちかの部屋で寝泊まりすることも多くなる。

私がアルバイトに出ている間、彼女が私の部屋で帰りを待つなんてこともあった。

もはや半分同棲みたいなもんだ。

だが、残された時間が少ないことを意識する日が徐々に増え、

彼女は涙を見せることが多くなった。

そのたびにお互いの気持ちを確かめ、前を向く。

 

すれ違いで喧嘩をしてしまった夜、私が自宅に戻った直後に彼女は電車でやってきた。

ドアを開けると泣きながら

 

「こんなことしてる場合じゃないのに・・・あとちょっとしかないのに・・・!」

 

本当にその通りだった。

喧嘩してそっぽ向いてる時間があるなら一刻も早く仲直りした方がいい。

大した理由でもないのに喧嘩したことを後悔しながら彼女を抱きしめる。

 

そして春になり、ついにその日がやってきた。