人生の雑記帳

思ったこと。気付いたこと。疑問。後悔。思い出。忘れたくないこと。そんなことを書き留めよう。

お元気でしょうか大坪元雄さん -モトヲ語録その②-

↓ 前回のお話

donchang.hateblo.jp

大坪さんの面白かった馬名言い間違いについて書いてみたが、

馬名以外でもこの方は多彩な言い回しを見せてくれる。

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阪神ズベナイルヒリーズ

2歳牝馬の王者を決めるレースである阪神ジュベナイルフィリーズのこと。

2000年に馬齢表記変更に合わせて阪神3歳牝馬Sから大坪さん受難のレース名になった。

 

朝日杯ヒーチリテーS

2歳牡馬の王者を決めるレースである朝日杯フューチュリティSのこと。

こちらも2000年に馬齢表記変更に合わせて朝日杯3歳Sからレース名が変わった。

このへんから馬名も含めて大坪さん泣かせの呼び名が増えてきた気がする。

 

三馬牝冠

桜花賞オークス秋華賞牝馬三冠のこと。

2003年にスティルインラブが三冠を達成したことに関する発言。

ここまでトリッキーだと逆にこっちが間違ってるんじゃないかと錯覚する。

 

タキケシュ

武豊騎手のこと。

一瞬聞いただけだと間違ってるように聞こえないところがミソ。

 

10点満点はあげられないが90点はやれる

大変な間違いをされているのだが言いたいことはわかる。

 

存外・・・

二人(ににん)引きで・・・ 

女馬とは思えない・・・

脾(ひ)腹のあたりが・・・

(牝馬に対して)大変グラマラスで・・・

言い間違いではないが、パドック解説でおなじみのフレーズ。

1回の中継で1度は必ず聞ける定番だ。

 

予想が大幅に本命寄りであり、人気順にただ名前を並べてるだけ、という意見もある。

関西テレビ杉本清アナや馬場鉄志アナとは実に息の合ったコンビ芸を見せてくれる。

2005年の秋華賞において、馬場アナから発走直前にレース展望について

「1番人気ラインクラフトについて手短に御願いします」

と振られ長々と喋り続けた挙句、2番人気のエアメサイアにまで話がおよんでしまい、

話の途中で馬場アナに「ありがとうございました」と打ち切られてしまっていた。

私はオンタイムで見ていたのだがツボに入ってしまい、レースに集中できなかった。

生中継のカメラの前を平気で横切っちゃうのもこの人。

うはッ!。

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人柄に嫌味がないため、よきお爺ちゃんとして親しまれている。

そんな関西の競馬ファンが愛してやまない大坪さん。

いつまでもお元気で。

お元気でしょうか大坪元雄さん -モトヲ語録その①-

昔、関東地区の競馬中継番組に大川慶次郎さんという解説者がいた。

卓越した慧眼から「競馬の神様」と呼ばれ、人柄もよくファンからも親しまれていた。

そして関西地区にも同じくファンを魅了する解説者がいたことを御存知だろうか。

大坪元雄さんという方だ。

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大川さんは鬼籍に入られて久しいが、大坪さんは御健在だ。

長らくホースニュース・馬や競馬ブックでトラックマンとして活躍し、

関西地区で放送されている「ドリーム競馬」でも解説者としておなじみの方だ。

だが、この方がファンに支持されているのはトラックマンとしてではなく

「言い間違い」や「活舌の悪さ」によるところが大きく、

そしてそれが抜群に面白いことによる。

関西が誇る競馬の神様ならぬ「噛み様」なのだ。

まあ御年配の方なので致し方のないところではあるんだが。

覚えているだけでもこれだけある。

 

オースミパレード

ナリタブライアンと同期のオースミレパードのこと。

重賞勝ちはないが、地方在籍時も含めて16歳まで現役で走っていた功労馬だ。

まあありがちな勘違いではある。

アグネスパレードをアグネスレパードとは言っていなかったと思う。

 

バブルガムヘロー

1995年の朝日杯を勝ったバブルガムフェローのこと。

基本的に「フェ」「ファ」は「ヘ」「ハ」に変換される傾向にある。

 

エアグループ

1996年のオークスエアグルーヴのこと。

大坪さんの辞書に「ヴ」という字は存在しない。

グルーときたらその後は「プ」しかないのだ。

 

エリモダンデー

1998年の日経新春杯を勝ったエリモダンディーのこと。

小文字の「ィ」や「ェ」は最初からなかったことになるのがお約束であり、

大坪さんを知るための入門編だ。

類例にテコテコタック(ティコティコタック)、ツザビクトリー(トゥザヴィクトリー)、

ステンガー(スティンガー)、ザツダプレンテー(ザッツザプレンティ)などがある。

 

ウメノフィーバー

1999年のオークスウメノファイバーのこと。

確かに字面は似てるし、実際いてもおかしくはない。

 

クロシオ

これはファンの間で結構有名になった。

2001年のNHKマイルカップを勝ったクロフネのこと。

発音のしにくさとかじゃなくて完全に違う馬になってる。

「シロフネ」というまさかの色違いバージョンが登場したときは耳を疑った。

 

ジャングルチケット

2001年のダービー馬ジャングルポケットのこと。

多分大坪さんの中では1993年のダービー馬ウイニングチケット

ごっちゃになってるものと思われる。

 

ロゼカラー

2001年のフィリーズレビューを勝ったローズバドのこと。

ロゼカラーというのはローズバドの母であり、わずか5年前に

クラシック戦線を沸かせた馬でもあったことから

母と娘がこんがらがったものと思われる。

見ていた私もどっちが母でどっちが娘か一瞬わからなくなった。

 

マンハッタンギャル

2001年の菊花賞マンハッタンカフェのこと。

どうやったらカフェがギャルになるのかまったくわからない。

なおギャルの方はカフェが出る20年くらい前に実在しているため、

大坪さんにとっては記憶に残っている馬だったのかもしれない。

条件馬だったにもかかわらずちゃんと覚えてたんならさすが噛み様だ。

 

タイムパドラックス

2004年のジャパンカップダートを制したタイムパラドックスのこと。

字で書くと間違いに気付きにくいが、大坪さんの読み方の方が若干発音しづらい。

モトヲマニアにとって上級編といえる。

 

ヤマダサンダース

2005年の京都牝馬Sを勝ったアズマサンダースのこと。

どうも人違いをなさっているみたいだ。

 

デラデラノビラ

大坪さんの地位を確固たるものにした名馬。

2005年のフローラSを勝ったディアデラノビアのこと。

おそらく大坪さん史上最大の難敵と思われる。

G1戦線で結構活躍した馬だったことも災いした。

中継ではついに最後までまともに言えずじまい。

「デ、デラデ・・・」「デラデラ・・・もう勘弁して下さい」

 

ドリームスカイ

2009年の有馬記念を勝ったドリームジャーニー

2008年のダービー馬ディープスカイの合わせ技。

はるか昔にも

ミスターシービーメジロモンスニー = ミスターモンスニー

ってのをやらかしてる模様。

 

トールプワピー

2008年のオークストールポピーのこと。

普通に言った方が楽じゃないだろうか。

 

リトルマーメイド

2008年のエリザベス女王杯の勝ち馬リトルアマポーラのこと。

間違えてることよりも、このディズニー映画のタイトルを

大坪さんが知ってたということの方が驚きだ。

まあこれも以前に同名の馬が実在してたんで、そっちの記憶かもしれんが。

 

ニシノフルムーン

2010年の中山牝馬Sを勝ったニシノブルームーンのこと。

現役なのになんか穏やかな余生を送ってる馬みたいになってる。

 

馬の名前だけでもこれだけあるが、実際にはおそらくこの数倍はある。

メインに出てくる馬に限らず、条件馬や未勝利馬でもやらかしてるはずだ。

馬名以外でも結構あるのでそれは別の記事でまとめてみることにする。

「マイネルの父」亡くなる。

先日、岡田繁幸さんが亡くなったという報道があった。

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この方は競馬ファンなら知らない人の方が少ないと思うが、

サラブレッドクラブ・ラフィアン」の創始者だ。

マイネル軍団」の総帥、といった方がわかりやすいかもしれない。

所有する馬の名前は原則的に牡馬なら「マイネル」、牝馬には「マイネ」が頭につく。

良血馬に限らず自身が走ると見込んだ馬を早期調教で鍛え、

主に2歳戦など若駒に活躍馬が多い印象がある。

所有馬のG1勝利は6レースあったが、ついにクラシック制覇は叶わず、

ダービーのグランパズドリーム皐月賞コスモバルクの2着が最高だった。

でも1998年のスプリンターズSで引退レースだったとはいえ当時の最強マイラーだった

タイキシャトルマイネルラヴが正攻法で負かしたレースは痺れたなあ。

 

ここからはいち競馬ファンの戯言だ。

マイネルの馬はとにかく仕上がりが早く、デビュー直後からよく走る。

だがその分早熟馬も多いため、「クラシック用なし論」が根強くあった。

馬券に絡むかどうかではなく、あくまで勝つかどうかなので、

この理論は結果的に当たっていたといえるのだが、

ではマイネルの馬が買えなくなるのはどこからなのか?で議論になったことがある。

議論といってもクラシック路線でマイネルの馬が勝ったことがあるレースが分水嶺

という非常に単純明快な理屈だ。

よって1993年にマイネルリマークが勝った共同通信杯まで、というのが定説であり、

これ以降にクラシック戦線でマイネル買ってはいけない、ということになっていた。

これを打ち破らんとしたのが1999年に豪脚で若葉Sを制したマイネルプラチナムだ。

だが当時このレースは皐月賞指定オープンであり重賞ではなかった。

そのため惜しくも定説を覆すには至らず、ボーダーラインが移動することはなかった。

そして次に起こったのが2002年にコスモバルク弥生賞を勝ったときだ。

このときも夜を徹して議論が行われたが(大嘘)、

冠がマイネルではないという理由でこれも惜しくも却下。

そしてマイネルリマークから15年が経過した2008年、ついに山が動いた。

マイネルチャールズ弥生賞を勝ったのだ。

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半月後ろに移動しただけだったのだが、私の競馬サークルでは大ニュースになった。

牝馬では同じ2008年にマイネレーツェルローズSを勝っているのだが、

あくまで理論の対象は牡馬に限定している。

その後、弥生賞以降にクラシック重賞を勝ったマイネルの馬はいない(はず)。

2013年にマイネルホウオウNHKマイルCを勝っているが、

クラシック路線ではないということでこれは認められない(白目)。

 

岡田氏亡き後にマイネルの冠がこれまで通り続くのかどうかはわからないが、

マイネルの馬がクラシックを勝つところをぜひ見てみたいものだ。

馬券の買い方の話。-黙って単勝勝負!-

競馬が好きだ。

食い入るように見ていたのはナリタブライアンからディープインパクトくらいまでだが

競馬場であんなに大きな馬が疾走している姿を間近で見るのはやはりいいものだ。

当然馬券は買う・・・といってもごく少額で楽しむことにしている。

でも例え100円でも馬券を買えばレースの見え方が全然違うし、予想も断然楽しい。

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ひとつも当たらなくても投資額は2000円くらいだから野球の入場料くらいのものだ。

大儲けしようとは考えず、その日の投資分だけ回収できれば楽しめた分勝ちだ。

そもそも中央競馬控除率(テラ銭)は券種によって違うがだいたい20〜30%くらいだ。

なのでその分は返ってこなくても仕方ないと最初から割り切った方がいい。

 

そんな私の馬券スタイルは実に単純で「単複主義」だ。

とにかくレースで買うのは単勝、たまに複勝

単勝控除率が一番低いから・・・ってのは後付けの理由。

競馬予想の基本は「勝つ馬を当てる」ことだと思っているからだ。

勝つ馬には理由があるが、2着以下の馬にはその着順の根拠はない、と考えてる。

要は負けた馬の中で上位に来る馬を見つけ出すのは至難だと感じているのだ。

だから私は連勝馬券を買うとしても「2着固定」とかは怖くてとてもできない。

まずは勝つ馬を決めて、そこから相手だ。

でもその相手も来る理由なんてないのだから、考えて買ったら当たらない。

予想は考えれば考えるほど本命に近づいていく。

なら考えずに買った方が穴を網にかけやすいはずだ。

的中させようとしたら黙って総流しか、奇数番だけ機械的に流す、とか

思考を入り込ませないように買う方が高配当を狙える。

そもそも軸にした馬が来ないと意味ないけど。

 

まあだからといって単複狙いで毎回回収できるかといったら当然そんなことない。

単純な思考で考えることができるから好んで買っているだけ。

最大でも18通りしかないんだから。

絞り切れず2頭の単勝を買っちゃうことだってある。

勝つ馬を当てるはずの単勝なのに、どうしても穴っぽいところを狙いすぎて

いつの間にか「勝ってほしい馬」を買ってしまっていることもしばしばだ。

 

こういう買い方をし始めてからヒットしたことは正直そんなにない。

G1に限っても

2001年天皇賞秋のアグネスデジタル

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2001年有馬記念マンハッタンカフェ

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2003年天皇賞春のヒシミラクル

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2003年NHKマイルCウインクリューガー

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2008年桜花賞レジネッタ

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くらいだ。

まあ競馬ファンというのは自分に都合のいい結果だけ覚えているものだ。