反抗期の子供との付き合い方。-子育ての大きな関門-
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子育て中の私たちにとって最も身構えていた"反抗期"。
現在絶賛真っ只中の子供がいる。
中学生男子だ。
何かにつけて他人や学校、社会に対する文句が多く、自己反省がない。
自分の希望が聞き入れられないと妻に暴言を吐くのは日常茶飯事。
先日も小遣いの前借りを認めない妻とかなり激しくやり合っていた。
頑として認めなかった妻を褒めてやりたいが、
あまりにも身勝手な息子の言い分には心底腹が立つ。
これが世に言うところの反抗期そのものなんだろう、とは思う。
きっと自分自身も過去に通ってきた道だ。
成長するにつれて治まる、とはわかっているものの、
それが日単位じゃなくて年単位だから先が見えない。
だから毎日自分の怒りを抑えるだけで精一杯だ。
反抗期は6年生の頃からで、だいたい3年経つ。
徐々にものわかりはよくなってきたな、とは思うし成長は感じられる。
だが食事のメニューやオンラインゲームの時間制限、Wi-Fiの接続状況なんかで
こちらの癇に障る言動が毎日のようにある。
最初のうちは私も気になることは遠慮なく言っていたのだが、
その頻度があまりにも多く、こういう感情のコントロールが下手な性格もあって
何度か張り倒し、投げ飛ばしたりして激しく衝突した。
そのため、関わるとこっちが冷静でいられなくなると判断し、
彼に関する一切を妻に任せ、私はコミュニケーションを断っている。
だから息子とは2年以上ひとつも言葉を交わしていない。
だから今では彼の矛先はほぼ100%妻だ。
口うるさく言う唯一の存在ではあるが、彼を一番可愛がる存在でもある。
そして妻は決して必要以上に声を荒げない。
言い分を最後まで聞き、そして懇々と諭す。
彼が無茶な暴論を吐いても聞き流して正論で対抗する。
たまに厳しい口調にはなるが、根底には優しさが感じられる。
息子もおそらく妻の愛情を無意識に感じているからこそ
言いたいことをぶつけているんだろう。
妻に一度聞いたことがある。
「腹立たないの?」
「そりゃ立つよ」
「なんでキレずにいられるの?」
「いつか必ずわかるときがくるって思ってるから」
達観している。
今の感情を優先させず、先を見据えているのだ。
わかっていてもこの瞬間の感情が先に出てしまう私はまだまだ子供だ。
たまに妻も
「お父さん怒ってるよ」
「お父さんに聞いてみなよ」
と私をダシに使う。
このときばかりは息子が少しおとなしくなるのがわかる。
そう、そうやって私を効果的に利用してくれたらそれでいい。
威厳、といえば聞こえはいいが、理由はともかく子供が畏れる存在はいた方がいい。
高校生の上の娘が中学生の頃にもやはり同じようなことがあったが
そのときも妻は荒れる娘に必要以上に感情的になることなく愛情を注ぎ続けていた。
そして今は娘も非常に落ち着き、妻と大変仲がいい。
妻は息子ともこんなときがくるのをじっと待っているんだろう。
あと1人この道を通らなきゃいけないのかと思うと気が重い。
2人経験しても反抗期の子とどう付き合えばいいのかが私にはわからない。
いや妻の姿勢がきっと正解なんだろうが、とても私には真似できそうにない。
反抗期がない子供もいるというが、逆にもっと振れ幅の大きい子だっているだろう。
きょうだいでも荒れ方はバラバラだし、親の応え方ひとつでもきっと違うはずだ。
妻に全権委任しようと思う。
妻もそれをよくわかっていて、私がひたすら黙っていることを前提にしている。
口を出すのは妻に任せて私は金を出す係に徹する。
それが我が家の平和のための役割分担だ。
答えは10年ほどしたら子供自身が出してくれるだろう。