人生の雑記帳

思ったこと。気付いたこと。疑問。後悔。思い出。忘れたくないこと。そんなことを書き留めよう。

「100円寿司」に騙された!

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今週のお題「寿司」。

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寿司がファミレス感覚になって久しい。

1人でもまったく問題なく利用できるし、財布もそう痛まない。

私が子供のころは寿司っていうと高級品でしかなかった。

たま〜に親がとってくれる出前が珠玉のごちそうだったのだ。

今思うと大したクオリティの寿司じゃなかったんだが、

自宅に届けてくれるってだけで非日常であり、ワクワクしたものだ。

 

そんな私の子供時代、近所に1件の回転寿司屋がオープンした。

当然チェーンとかではなく小さな居酒屋みたいな感じで、

真ん中に板さんがいて、寿司が回るレーンには線路が敷いてあって汽車が運んでくる。

そして謳い文句が当時としては画期的な「100円寿司」。

これは凄い。

寿司っていうと百貨店の上階とかで盛り合わせみたいなのが1500円とか、

目の前で握ってくれる店で1貫200円とかが当たり前だった時代だ。

小学生の私は心が躍った。

「1000円で10皿も食べられんの!?」

これはもう行くしかない。

小学生が3人ほど連れ立って、店に向かう。

もう期待を抑えきれない。

汽車で寿司運ばれてくるのが早く見たくて仕方ない。

で、着席して注文するわけだが。

・・・異常にメニューが少ない。

10種類くらいしかなかったんじゃないだろうか。

そして食べてみたいネタのほとんどがバカ高い。

マグロが500円、ウニなんて800円だ。

100円で提供してるのは玉子くらいのものだ。

期待でパンパンに膨らんでいた胸が一気にしぼんだ。

全部100円じゃないのかよ。

10皿食べるつもりで1000円しか持ってきてないのだ。

玉子ばかり10皿頼むのも嫌なので、3種類ほどチョイスしてあっさり資金が尽きた。

まだ100円〇〇という言葉に耐性がなく、裏読みもできない年頃だ。

百均もまだ世に出ていない。

ましてや小学生だ。

100円寿司と聞けば全皿100円と思うに決まってる。

騙された気分になった小学生3人が、その後二度とその店に行くことはなかった。

店はしばらく営業していたが、ほどなくして業態転換した。

そりゃあの狭さとメニューの少なさと大して安くもない価格ではな。

汽車の物珍しさだけじゃあすぐに飽きられるよ。

まあ今に蔓延る100円均一の回転寿司全盛の先駆者を体験したということだ。

 

だが私たちが犯した失敗のさらに上をいく客が近所にいたことを後日知った。

「100円寿司」と聞いて、なんと100円玉1枚だけ持って来店した同級生がいたのだ。

100円でいくらでも食べられると思っていたみたいで、

その子は100円のネタを1皿だけ食べて勘定して帰ってきたらしい。

さすがにそんなわけないじゃん、と思ったものだが

子供の考えることってのは想像の斜め上をいくものだ。