ヤフオク!の話その② -売った商品が壊れてた!どうしよう?-
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ヤフオクをやっていて対応をしくじったことがいくつかある。
その中の1つがこれだ。
出品物は玩具で、タルにナイフを刺すと人形が飛び出てくるアレだ。
この頃の私は出品初心者でもあり、商品の状態確認を疎かにしていた。
自分が購入した当初は確かに正しく動作したことは覚えていたのだが、
その記憶をいいことに動作確認をちゃんとしていなかったのだ。
多分動くだろう、という希望的観測だ。
動作確認済み、という文言も商品説明には入れていなかった。
そして商品はほどなくして落札された。
2000円近かったと思う。
商品が落札者の手元に届き、間もなく問合せがあった。
「ナイフを全部刺しても人形が飛び出してこないんです」
「分解して調べたのですが直せませんでした」
「直していただくか返品することはできないでしょうか」
という内容だ。
落札者側としては言葉も選んでおり、精一杯真摯な対応だと思う。
落札者が分解しても直せなかったのだから私にも多分直せない。
そしてせっかく売れたものを返品してもらうこともできれば避けたい。
私は落札者にこう返答した。
「動作確認済みと書いていないので責任は取れない」
「ノークレームノーリターンにつき返品も受けられない」
「確かめず出品したことも事実なので半額だけ返金する」
「現品は返さなくていい」
これ、どれも出品者側に都合のいい理屈だ。
書かれてないことは何が起こっても責任取りませんよ、と言っているようなもので
落札者側からみれば誠実な出品者とはとても言い難い。
今ならば送料含めて全額返金を受け付けるか、場合によっては現品も返してもらう。
結局落札者がこちらの提案を飲んでくれたため、半額返金したのだが、
評価は「どちらでもない」をつけられてしまった。
そりゃそうだろう。
「悪い」をつけられなかっただけ良かったと思うべきだ。
私はこの件以降、当然だが動作確認を怠らずするようになった。
そして商品説明に書かれていないことであっても、
それが当たり前に得られるはずの機能であるならば確認すべきだと考えるようにした。
もう基本のキの字だ。
それでも次から次へと自分のミスやトラブルは起こるもので、勉強は続く。
モノを売ってお代をいただく、というのはかくもしんどいものなのだ。