人生の雑記帳

思ったこと。気付いたこと。疑問。後悔。思い出。忘れたくないこと。そんなことを書き留めよう。

女の子の話その⑮ -Nちゃんとの"マラソン大会"デート-

\読者登録おねがいします/

↓ 前回のお話 ↓

donchang.hateblo.jp

脱"放課後制服デート"の2回目のチャンスはマラソン大会のときだ。

f:id:Donchang:20210304230020p:plain

11月だったから確か合唱コンクールと立て続けだったと思う。

ラソン大会って小中学校のときは学校がスタート地点で

外に出て馴染みのある場所をあちこち回ってまた学校に戻ってくる、

ってスタイルだったのだが、私の高校ではそういう方式ではなかった。

多分学校周辺の道がかなり狭くて交通量も多かったためだと思うが、

会場に使われたのが長居陸上競技場という大阪府内でも実に立派なスタジアム。

この競技場を出て周囲にある公園を周回して競技場に戻ってゴールする。

男子は10km走だったためかなりハードだ(女子は確か7kmだった)。

 

まあ走る距離なんかどうだっていいのだ。

このときも頭の中はNちゃんのことしか考えてなかったから。

イベントが終わり、制服に着替えた人から三々五々解散になる。

まだ時間は早くて昼頃だ。

遠いので全員が電車で来ており、同じ駅に向かう。

ほとんどが仲のいい友達同士のグループで歩いている中、

私はNちゃんと2人並んで歩く。

こういうときに

 

「自分はなんて幸せもんなんだろ・・・」

 

って嚙みしめたものだ。

このときの条件は合唱コンクールのときとほとんど同じだ。

周りに生徒いっぱい、時間も早くて明るい、一緒にいられる時間はいつもより長い。

だがあのときと決定的に違うのは、容易に"寄り道"できる環境だったことだ。

合唱コンクールは駅まで歩くことは同じだったし、寄り道はしにくかったのだが、

今回は途中で天王寺とか梅田にも行ける場所だ。

しかも昼過ぎで時間は十二分にある。

"放課後制服デート"を脱却する第一歩としてはこのうえない舞台設定だ。

制服に抵抗があるなら途中トイレとかで着替えれば済む話だ。

だが結局私はいつも通り、2人でお喋りをしながら帰るだけの選択しかできなかった。

まだ付き合いたてだったから、ということももちろんあるんだが、

そうでなくても、"寄り道していこう!"という引き出しすらなかったことが

私がいかに幼かったか、という証明だ。

休日にデートするのが照れくさくてできなかったんだから、

こういう機会をもっと効果的に利用すれば良かったんだよなあ。

まあ日曜日とかに誘いづらかったのは恥ずかしいから、という理由だけじゃない。

平日は毎日一緒にいる時間があって、土曜日も部活の時間によっては一緒にいられる。

日曜日まで会ってたら毎日になってしまい飽きられちゃうかなあ、とか

彼女も友達と遊んだりしたいんじゃないかな、とか考えちゃったってのもある。

ストレートに聞いてみればいいだけなんだが、それもやっぱりできなかった。

肝心なことのコミュニケーションが決定的に不足してたんだな。 

 

惜しむらくは、こういうイベントが付き合いだして間もなくだったことかな。

これがせめて2ヶ月くらい後だったら、私の行動もちょっとは変わったかもしれない。

・・・いや、考えてみたけど多分一緒だな。

だって半年たってもたいして変わらなかったからフラれちゃったんだもん、多分。